ありがとうの声かけを**
人を恨み、憎むとどうなるか
- 人は意地悪されたり酷い(ひどい)ことを言われたりすると、その人を強く憎んでしまい、寝ても覚めても怒りと悔しさの感情でいっぱいになります。
そして、その悔しさとか憎しみを抱いて、寝てしまうと、脳内からとんでもない毒性ホルモンが分泌されるそうです。
- それはどのくらいの影響があるか
それは自然界に存在する毒で言うなら、毒蛇のマムシの次くらいに強い毒だそうです。
- 具体的に解明すると
今回は私たちの生活の中に次から次へと起こってくる感情(顕在意識)とそれを制御していると思われる潜在意識の相互の影響によります。
- 自由に考え、行動しているように思っていますが、そうではありません。
私たちは日常の生活で自由に考え、自由に感じ、自由に行動しているように思っていますが、実は現実に感じたり、行動する生活規範はその人の習慣によって何らかの影響を受けていると考えられます。
全家研初代総裁で京大総長の平澤興先生は日常生活の習慣を重視した方です。
- 生活習慣という行動の傾向性が生き方を決める
家庭教育五訓の中で、「勉強はよい習慣づくり。→習慣づくりは人づくり。→人づくりは人生づくり。」と明言されています。
ここでいう習慣作りこそ、その人の生き方の癖であり、無意識で、潜在意識の領域にあたります。
- 最近の心理学上では
最近の心理学では人間の顕在意識は実はその人の潜在意識(無意識・習慣)によって制御されているとの研究結果が発表されています。
この潜在意識は、その人が過去に経験してきた様々な出来事の集大成のようなもので、その潜在意識の内容によって、現実のその人の行動が左右されてきます。
いつも気分の良い行動を努力なしに出来る人は、そのような事がすっかり習慣になっている人であり、潜在意識のレベルで良い行動を選べる人です。
- イチローの猛練習
イチローの恩師の仰木監督が「おれは今まであれほど練習する選手を見たことがない。」と語ったそうですが、猛練習する習慣はみなぎる自信と喜びを創りあげ、その自信がさらに猛練習の習慣を生み、潜在意識を高揚する事になるのではないでしょうか。 - だからどうしたら良いのか
私たちはどのようにしたら、次から次へと出合う事象の中で、いつも自信と喜びを感じることが出来るのでしょうか。
その秘訣は良い習慣を創り、常に感謝の気持ちをもつ事であると考えます。
これらの実践は潜在意識に良い影響を与え、この改革された無意識の存在が顕 在化した五感に強い影響力を与えていきます。
- 特に「ありがとう」の感謝の声かけは、良い習慣作りと相乗効果で良い潜在意識を創りあげ、現実の生活を豊かにしていきます。
とはいっても、私たちの生活上では、次々と出合う事象は必ずしもよいことばかりではなく、あなたの期待に反する事象や、相手からの中傷批判もあると思います。
しかしあまり良くない事に出合っても、無理にでも「ありがとうございます」と声かけして、行動して下さい。
つまり、相手を憎んで当然の時も、憎むのではなく、暖かく抱擁し、「ありがとう」の言葉を発することが大事な事といえます。
感謝できないことも、相手を恨んだり、憎んだりせず、無理にでも感謝する。いいことは心の底から感謝する。その連続した五感と第六感の顕在意識でもって、私たちの生命の傾向性を形成する潜在意識を良い方向に向かせ、その潜在意識が私たちの顕在意識に影響を与えます。 この相乗効果が人生を前向きに送る秘訣ではないでしょうか。
結論
人は意気投合すれば、互いをみとめ、反発すれば互いを憎む。つまり、人間関係の中でその人が「ありがとう」の言葉をかけ続ける事によって、よい関係を築き、平和で、安らかな心の状況を創ることが出来ると思います。
つまり「ありがとう、ありがとう」の感謝の言葉こそ、潜在意識を良い方向に導く方法であり、この潜在意識の改革が現実の生活を前向きに変え、充実した人生を送るコツではないでしょうか。